こんな方におすすめ
- メタバースに興味があるけど何かよくわからない
- メタバースに投資したいけど将来性がわからず悩む
- メタバースの登場で「はたらく」がどう変わるか知りたい
このように感じている方へお届けいたします。
旧Facebook社がMetaへ社名変更をして、メタバースという名前だけはきたことがある人は多いのではないでしょうか。
メタバースは今後あたらしい経済圏(経済活動をする場所)になると言われており、生活・はたらくが大きく変わります。
まだメタバースが騒がれていないものの、必ず世の中の当たり前が覆るほどの技術になりますよ。
そのため、興味がある人は趣味としてはもちろん転職などキャリア形成について早い段階から考えておくととても有利です。
ここでは200万円以上を仮想通貨に投資をしている なべけん が、「メタバース×はたらく」について分かりやすく紹介しますね。
この記事で分かること
- メタバースは新しい経済圏(世界)の創造である
- メタバースによって新たな職業が多数台頭する
そもそもメタバースとは何か【意味をわかりやすく解説】
そもそもメタバースが何かよくわからないですよね。
メタバースとは仮想空間のことで、新しい世界のイメージです。
現実にある空間を再現しているメタバース空間もありますが、完全なオリジナルの世界(ワールド)もありますよ。
VRやAR、MRとの違いは?
メタバースと聞いたときに、似たようなVRやAR、MRとの違いが気になった人もいるのではないでしょうか。
メタバースとは異なり、このような違いがありますよ。
- VR(Virtual Reality:仮想現実) 現実世界ではなく、全くの仮想空間で現実の動きと連動した体験をする
- AR(Augmented Reality:拡張現実) 現実世界の一部に仮想のものを重ねる技術で、スマートフォンなど端末上で体験する
- MR(Mixed Reality:複合現実) 現実世界に仮想のものを合わせて表現され、メガネなどを使い現実世界でバーチャルと組み合わせた情報と体験する
メタバースが注目されている3つの主な理由
メタバース注目の理由
- Facebook社がMetaへ社名変更
- 有名企業がメタバース事業に参入している
- メタバース人材の求人募集が本格化している
旧Facebook社がMetaへ社名変更したため
2021年に旧Facebook社が「Meta platform」へ社名変更をしましたよね。
FacebookはGAFA(ガーファ)と言われる、ビックテックの1社で世界に激震が走りました。
このような世界をリードするテクノロジー企業が社名変更をしてまで注力すると決めている「メタバース」なので注目に値しますね。
有名企業がメタバースの土地を購入している
メタバース上の土地は売買が可能で、すでに有名企業がメタバースの土地購入をしていることをご存知でしょうか。
このような有名企業がメタバースの土地を購入しています。
- GUCCI(グッチ)
- adidas(アディダス)
- エイベックス
- ワーナーミュージックグループ
- スクエアエニックス
- SHIBUYA109
- PwC香港 など
アパレル企業は、メタバース空間で着用するNFTファッション(メタバースファッション)に力を入れることが考えられますね。
また、スクエアエニックスやワーナーミュージックグループは、イベントや映画などリアル世界で楽しんでいたことをメタバースで提供することも予想できます。
このように大手企業がすでに参入しているため、さらに注目を集めているのです。
メタバース人材の求人募集が本格化している
企業が土地を購入して終わっている訳ではありません。
メタバース上でのサービス提供に向けて、すでに求人募集をおこなっています。
- NIKE:メタバースエンジニア/3Dゲームデザイナー
- GUCCI:Web3マネージャー
- Puma:NFT人材/メタバース人材
- エイベックス:クリエイティブディレクター(バーチャルIP事業)
- ワーナー:シニアディレクター、メタバースライセンシング など
まだ我々が利用できるサービスはローンチされていないものの、裏では着々と動きはじめていることがわかりますね。
メタバースによって実現すること4選
実現されること
- 新しい世界が創造される
- 匿名でコミュニティに参加できる
- あらたな広告•イベント収入が得られる
- メタバース上のNFTの売買が促進される
新しい世界が創造される
メタバースによって現実とは別のバーチャル空間が実現されるので、言ってみれば現実とは別の世界が創造されます。
それによって、コミュニティ単位の国ができるようなイメージです。
今までは、日本に住んでいたら日本の法律やルールに則って生活することが当たり前でした。
ですが、メタバース上であれば国のルールに従う必要がなく、新しいルールのコミュニティに所属できますよね。
感覚で言ったら、新しい国に移住することと一緒です。
このように自分が経済活動をするコミュニティを自分で選ぶことができるようになるのです。
匿名でコミュニティに参加できる
メタバース上では自分とは異なるアバターで活動をすることになるので、名前だけでなく国や性別も匿名で参加することができるのです。
なりたい自分になれるということですね。
そのときにメタバース上でもファッションを楽しむようになるため、ブランド各社がメタバース事業に乗り出しているのも納得です。
あらたな広告•イベント収入が得られる
今まではテレビやインターネットで過ごす時間が多かったため、テレビCMやインターネット広告が主流でした。
ですが、人々がメタバース上で生活をするようになると、バーチャル空間での広告事業が発生するようになります。
実際に広告代理店大手のサイバーエージェントはメタバース事業を立ち上げましたよね。
さらにメタバース上でのイベント集客もできるため、イベント収益も発生します。
メタバースでは人数制限なく利用できるため大きな収入源になることが予想されます。
メタバース上のNFTの売買が促進される
メタバース上ではさまざまなNFTの売買がおこなわれることも予想されます。
たとえば先ほど紹介したファッションも、メタバース上では NFT化されますし、イベントの入場券ももちろんNFTです。
代表的なメタバース関連企業
代表的なメタバース企業
- Roblox
- Epic Games
- Nike
- Tencent
- Tinder
- Magic Leap
- Gather
- Meta
Roblox(ロブロックス)
ロブロックスはアメリカのゲーム会社で、オンラインゲームRoblxが有名なゲームです。
Robloxでは、ゲーム上で家を建てたり、仕事を見つけたり、冒険をしたりして、任務を実行するゲームで、ソーシャルプラットフォームを作ることを目指していますよ。
Epic Games(エピック・ゲームス)
エピック・ゲームスは、アメリカのビデオゲーム開発・ソフトウェア開発会社で、Fortnite(フォートナイト)などのゲームを開発しています。
エピック・ゲームスも仮想空間に滞在することができるメタバースプラットフォームの構築に力を入れていますよ。
このメタバースプラットフォームは、バーチャルで人と会いながら、リアルな体験ができる「デジタルヒューマン(メタフューマンクリエーター)」をリリースしていますね。
ゲームをプレイできるアニメーション化された人間をつくることができ、創作したメタヒューマンで戦いを繰り広げます。
Nike
みなさんご存知のアパレルメーカーのNIKEもメタバースへ参入しています。
実はナイキは、Robloxと共同でメタバース技術の実験をおこなっており、Robloxの花王世界に「Nikeland」を構築していますよ。
Nikelandでは新しいシューズを試したり、マラソンをしたりすることができます。
また、NIKEは2021年にRTFKTというメタバースファッション企業を買収しており、メタバース上のファッションにも乗り出しています。
Tencent(テンセント)
テンセントは、Eコマース・Mコマース、インターネット、決済サービスなどを提供しています。
また、ゲーム開発会社「Tencent Games」を通じて、メタバース戦略に注力する予定もあります。
Tinder
Tinderはマッチングアプリを運営している企業ですね。
リアル世界での出会いだけでなく、メタバース上での出会いを楽しんでもらうサービスを開発しています。
バーチャルエコノミーによって、「スペースデート」や「メタバースデーと」といったコンセプトが現実になることが期待されていますよ。
Magic Leap(マジック・リープ)
マジックリープはアメリカのスタートアップ企業で、VR端末などのウェアラブル技術を開発していますよ。
マジックリープは「マジックバース」という仮想世界と現実世界のギャップを埋める概念、システム開発を進めています。
これによって、メタバース上で共同することができ、国境や都市などの垣根がないデジタル世界を実現することができます。
Gather(ギャザー)
ギャザーはビデオチャットプラットフォームを開発している企業です。
ビデオチャットというとZoomが有名ですが、ビデオチャットもメタバースのひとつだと考えられています。
個人間のやり取りだけではなく、バーチャルオフィスやカンファレンス、ミーティングに利用できるメタバースプラットフォームを構築しています。
また、ギャザーはVRヘッドセットを使わずに体験できるサービスを開発しているため、インターネットにアクセスできる人は誰でも利用可能になりますよ。
Meta
言わずもがな旧Facebook社であるMetaもメタバース企業として注目されていますね。
Facebookやインスタグラムなどの家にいながら人々が交流できるSNSの延長として、メタバース上で人々が交流できるように開発をおこなっています。
現在は、3Dワークルームやバーチャルオフィスの構築から、拡張現実ヘッドセットの構築まで、日常生活を一変させることに取り組んでいるようです。
すでにMetaはVRヘッドセットの「Oculus Quest(オキュラス・クエスト)」を販売しています。
ヘッドセットを活用した「Horizon Worlds」というメタバースへ、ユーザーを集めることを目指していますよ。
Disney
ディズニーがメタバースへ参入していることもご存知でしょうか。
すでにメタバースの土地を購入しているだけでなく、社内でメタバース戦略を統括する幹部を任命していることも明らかになっています。。
リアル世界でのディズニーランドだけでなく、メタバース上でのエンターテインメントの提供をおこなうようです。
また、リアルとメタバースの融合として、テーマパークでのメタバース導入などを目指すような動きもあります。
実在する施設内でバーチャル効果を取り入れた演出ができるため、今までにはない体験を届けることもできますね。
メタバースの台頭によってできる8つのあたらしい仕事
あたらしい仕事
- リサーチ・サイエンティスト
- メタバース・プランナー
- セイフティー・マネージャー
- ストーリーテラー
- ワールド・クリエイター
- メタバース広告の専門家
- サイバー・セキュリティ
リサーチ・サイエンティスト(研究者)
メタバースは新しい技術なので、概念はもちろんですが技術的なハードルがまだ高いです。
これを解決する仕事が、メタバースリサーチサイエンティストでいわゆる研究職ですね。
メタバースはとても複雑なテクノロジーなので、高い専門性を持っている研究者が求められています。
特に、ディープラーニングやコンピュータグラフィックス、画像処理のスペシャリストはメタバース研究者として活躍するチャンスがあります。
メタバース・プランナー
メタバースはただの家ではないためコンセプトが必要ですよね。
このコンセプトを決めるときに活躍する仕事が、メタバースプランナーという職です。
企業が創りたいメタバースを実現するために、コンセプトやポートフォリオ、ビジネスケースの構築、エンジニアリングロードマップなど様々なプランをつくる必要があります。
つまり、新しい世界を創る楽しい仕事ですね。
メタバースプランナーになるにはマネジメント経験やSaaS・PaaSのマーケティング、ビジネスモデルに関する知識が必要になります。
セイフティー・マネージャー
VRゴーグルなどハードウェアでも安全なものを製造することは重要です。
これがセーフティマネージャーの仕事です。
セーフティマネージャーは、工学の学位と家電/製造業の経験がある人が求められていますよ。
ストーリーテラー
メタバースは仕事や生活だけでなく、ゲームプラットフォームとしての使われ方もすでにされています。
このときには、今までの2Dゲームとは異なるストーリー構築が必要ですよね。
ストーリー構築をする仕事が「メタバース・ストーリーテラー」です。
メタバース・ストーリーテラーは、ストーリーの引き出しがある文学専攻や、市場が求めているものを把握するマーケティング、ゲーム会社でのキャリアがある人が求められています。
ワールド・クリエイター
実際にメタバースが世の中に普及したとしても、ただの土地なので新しい施設や機能を提供しなければならないですよね。
メタバースプランナーが考えたコンセプトをより具体化する仕事がワールドクリエイターです。
実際にコーディングするのは別の仕事なので、コーディングができる必要はありませんよ。
初期のワールドクリエイターは、まだモデルがないメタバースを構築するので、想像力が必要になりますね。
Minecraftが得意な人やグラフィックデザイナーが活躍できますよ。
メタバース広告ブロックの専門家
Google検索やYouTubeを閲覧しているときに広告に邪魔されて嫌な気持ちになったことはありませんか。
もちろん、すべての広告が悪いわけではありませんが、中には過剰広告と言われるものもありますよね。
このような悪質広告によってメタバースでの体験が悪くなってしまわないように、広告ブロックの専門家が必要です。
広告ブロックの専門家は、コーディングの基礎知識やメタバースのソースコードにアクセスできることスキルが必要ですね。
サイバー・セキュリティ
今までにインターネットで詐欺やハッキングにあったことはありませんか。
世の中には情報漏洩のニュースが溢れていますよね。
メタバースでもこのようなことがあってはなりません。
安心・安全なメタバース空間を提供するためには、セーフティマネージャーが必要です。
アバターのハッキング、NFTの盗難、生体・生理情報の漏洩(脳波パターンとか)、ヘッドセットのハッキングなど、メタバースはサイバー攻撃や不正行為の格好のターゲットになります。
セキュリティ対策をするためには、リアルタイムで攻撃をブロックし、法律やプロトコルがメタバースのすべてのリスクを排除することが必要ですね。
メタバースのサイバーセキュリティの専門家になるには、エンジニアとしてのサイバーセキュリティのスキル経験や、法律に精通していることが求められます。
メタバース企業へ転職•コミットするときの注意点
注意ポイント
- まだメタバース市場が盛り上がっていない
- どのプラットフォームが盛り上がるかわからない
- 投資しても価値がなくなる可能性がある
まだメタバース市場が盛り上がっていない
求人募集などが始まってはいるものの、まだ市場が盛り上がっているわけではありません。
そのため、社会に受け入れられない可能性もゼロではないですよね。
そのため、今からコミットするには一定のリスクがあります。
ただし、大きなムーブメントをつくることは間違いないので、一定のリスクを取ってメタバースの仕事へ参入しておくこともおすすめですね。
どのプラットフォームが盛り上がるかわからない
紹介したとおりメタバースのプラットフォームは一つではなく、さまざまな種類があります。
2022年5月時点では、どのプラットフォームも正式ローンチしていないので、どこが盛り上がるかわかりません。
なので、選んだコミットしてもプラットフォーム自体が衰退してしまい、別プラットフォームに乗り換える必要が出てきたりしますね。
投資しても価値がなくなる可能性がある
メタバースは新興市場なので、これからどうなるかわかりません。
なので、働いたり投資をしたりしても将来どうなるか未知数です。
ただ、個人的にはメタバースはこれから流行し、なんなら現実世界よりも「メタバースで過ごしている時間の方が長い」という人も出てくるのではないかと思っています。
自分が心地よい世界を自分の意志で選べますからね。
なので、メタバースにいくらか投資していますよ。
もちろん価値が下がる可能性は十分あるので自己責任で。
メタバースへの投資が気になる人はこちらをチェックしてくださいね。