倉庫内作業やめたほうがいい？向いてない･きつい人の特徴とは

たしかに、軽作業の仕事はきついイメージがあり不安ですよね。

家族や友人に軽作業への就職を反対されたかもしれません。

結論、スキルアップを目指したい人や体力に自信がない人にはおすすめしません。

ただし、人によっては軽作業が向いているので、自分に合っているか判断するのが重要です。

倉庫内作業がきつい実態をキャリアコンサルタントが解説します

なべけん

【倉庫内作業やめたほうがいい】デメリット

立ち仕事が多く体力がきつい

倉庫内作業の仕事は、基本的に立ち仕事が多いです。

ピッキング作業で必要な商品を取りに行ったり、数十キロあるものを運んだりすることもあります。

そのため、足腰が弱い人にはおすすめではありませんし、長く働くことを考える肉体的な不安も懸念されますね。

倉庫内の環境が悪い

倉庫内は空調が設定されていなかったり、商品に合わせた温度管理がされていたりします。

たとえば、食品を扱っている倉庫では、冷房が効いていて寒い環境で過ごさなければなりません。

また、商品が多数ありホコリっぽい環境の職場もあります。

そのため、快適な環境で働きたい人にも不向きな仕事といえますね。

スキルが身につかない

倉庫内作業は勤務先のルールに従って仕事をすることが多く、別の職場で活かせる仕事は少ないです。

事務職であれば、Excelスキルがあれば転職先でも活かすことができますが、倉庫内作業ではそのようなスキルがつきづらい特徴があります。

手に職をつけたいと考えている人にも倉庫内作業の仕事は不向きです。

キャリアアップができない

スキルが身につかないため、転職で評価される経験を積みづらいです。

すると、事務職やエンジニアへの転職ができずキャリアアップしづらい特徴もあります。

将来的に倉庫内作業以外の仕事へのキャリアアップを考えている人は、別の仕事へ転職する方がおすすめですよ。

給料が低い

国税庁によると、倉庫作業員の正社員の平均年収は350万円と発表されています。

一方で、日本全体の平均年収は443万円であるため、平均よりも100万円近く年収が低いです。

そのため、倉庫内作業でスキルアップ・キャリアアップしても年収が頭打ちになってしまうことが予想されます。

将来的に給料を上げたいと考えている人にとっても、倉庫内作業で働くメリットは少ないです。

出典：国税庁長官官房企画課『令和3年分 民間給与実態統計調査』

人で不足で仕事がきつい

倉庫内作業の仕事は、デメリットに感じている人も多く応募が集まりづらい特徴があります。

また、離職率も高いため人材不足の職場が多く、結果的に一人の業務負担が高くなりやすいです。

そのため、就職するとしても職場の人材が足りているかどうか確認することがポイントですね。

残業が多い

人で不足に陥っている環境では、休日出勤などもあり残業が多い特徴があります。

また、トラブルが起きてしまったときには緊急対応なども発生してしまいますよね。

ワークライフバランスを重視したい人は、平均残業時間などもきちんと確認する必要があります。

製造業の将来性が気になる人は【製造業やめとけと言われる実態】もあわせてチェックしてください。

【倉庫内作業やめたほうがいい】メリット

スキルがいらない

倉庫内作業は資格やパソコンスキルがなくても仕事ができます。

そのため、誰でも未経験から働けることは大きなメリットです。

ただし、誰にでもできる分、給料が低くなりやすいことは注意してください。

人間関係で悩まない

倉庫内作業は、黙々と作業することが多くコミュニケーションが少ない特徴があります。

そのため、コミュニケーションが苦手な人でも安心して働けますよ。

単発の仕事が選べる

倉庫内作業の仕事は、正社員や契約社員など長期の仕事だけでなく、アルバイトや派遣などで働くこともできます。

アルバイトや派遣であれば、単発や数日の仕事も選べるため、つなぎで働いたりすることもできますよ。

特に、派遣であれば「前払い制度」を用意していることも多いため、すぐにお金が必要な人にはおすすめの働き方です。

【倉庫内作業やめたほうがいい】向いてない人の特徴

体力に自信がない

倉庫内作業は、立ち仕事のため体力が必要になります。

腰痛持ちであったり、体力に自信がなかったりする人はおすすめではありません。

体力に自信がない人は、事務職やエンジニア職などのデスクワークがおすすめですよ。

スキルアップしたい

倉庫内作業は単純作業が多く、他の仕事に活かすスキルが得られづらいです。

たしかに、計画的に仕事を進めるスキルなどは得られますが、残念ながら他の仕事でも得られるスキルなのです。

そのため、将来的にスキルアップして年収を上げたい人は、倉庫内作業の仕事はおすすめではありません。

【倉庫内作業やめたほうがいい】向いている人の特徴

コツコツ作業するのが好き

倉庫内作業は、決められたルール通りに作業をする仕事です。

また、黙々と作業をするためコミュニケーションを取る機会も少ないという特徴があります。

そのため、コツコツ・黙々と作業をすることが好きな人はおすすめです。

イレギュラーな対応に苦手意識ある人は、倉庫内作業の仕事は苦に感じず働けますよ。

同じ作業が苦にならない

コツコツと作業をするだけでなく、作業をずっと続ける職場も多いです。

職場によっては、8時間以上も同じ姿勢で働かなければならないこともありあす。

そのため、同じ作業を繰り返しすることが苦にならないことも向いている人の特徴です。

体力があり体を動かすのが好き

職場によっては、倉庫内を歩いたり物を運んだりしなければなりません。

体を動かすことが好きだったり、体力に自信が合ったりする人にもおすすめです。

また、デメリットで解説したとおり、冷暖房が整っていない環境もあります。

このような環境に対応できる体力も必要になりますよ。

【倉庫内作業やめたほうがいい】将来性

物流業界は成長している

倉庫内作業に直接関わる物流業界は、コロナ禍において需要が高くなり成長を遂げています。

コロナ渦をきっかけにインターネットで買い物をする人が増え、物流業界は急成長しています。時間や場所を問わず購入できるため、物流業界は今後も伸びていくでしょう。

出典：経済産業省・国土交通省・農林水産省『我が国の物流を取り巻く現状と取組状況』

そのため、倉庫の仕事がなくなることは考えづらく、仕事自体は残ると考えられますよ。

自動化されず残る仕事もある

人によっては、人工知能やロボティクス（自動化ロボット）の発展によって、倉庫内作業の仕事がなくなる懸念をしているかもしれません。

たしかに、一部の倉庫では自動化が推進されて人員削減される可能性もありますが、すべての倉庫で仕事がなくなることは考えにくいです。

ロボットを導入するためにも費用がかかるため、中小企業ではロボティクスによる自動化は先の未来と考えられています。

仕事がなくなってゼロになることはないので安心してください。

出典：総務省『第1部　特集　人口減少時代のICTによる持続的成長』

スキル不要で給料が下がる可能性がある

ロボット導入で仕事がなくならないといったものの、必要な人材が少なくなることは事実です。

倉庫内作業で働きたい人が変わらないにも関わらず、企業が求める人材は減ってしまいますよね。

すると、人材の方が多くなってしまうため、給料が低く設定される可能性は出てきてしまいます。

そのため、将来的にキャリアアップ・年収アップを目指したい人は、早いタイミングで将来性がある仕事に就職するのがおすすめです。

【倉庫内作業やめたほうがいい】不安な人がすべきこと

事務職に転職をする

20代・30代であれば、パソコンを触ったことがない未経験者でも事務職に転職できる可能性は高いです。

事務職に転職すればパソコンスキルを身につけることができるため、将来的にエンジニアを目指したりすることもできます。

事務職の男性平均年収は394万円で、倉庫内作業よりも高い給料が予想されます。

エンジニアに転職をする

20代であれば、エンジニアも未経験転職が十分にできます。

エンジニアの平均年収は542万円で、倉庫内作業よりも200万円ほど高いです。

また、30代であってもプログラミングスクールで勉強して転職を実現させた人も多数います。

将来的に年収を上げたい人は、エンジニア転職がおすすめですよ。

【倉庫内作業やめたほうがいい】まとめ