こんなことが分かる
- 職務経歴書と派遣のスキルシートの違いが知りたい
- シートに嘘の情報が書かれていて悩む
- スキルシートは選考でどのように使われているか知りたい
このように感じている人はお届けいたします。
たしかに、派遣ではたらいた経験がないとスキルシートと言われても分からないですよね。
中には、すでに派遣ではたらいたことがあるけれども、スキルシートへの不満があり悩んでいるという人もいるかもしれません。
結論からお伝えすると、スキルシートは職務経歴書と異なり、個人情報が伏せられた経歴書になります。
派遣会社が作成しますが、中には新人が作成して不十分な内容になることもあるのでポイントを把握することが大切です。
ここでは大手派遣会社で紹介実績1,000名以上のプロなべけんが、スキルシートで知っておくべきポイントを解説します。
この記事でわかること
- スキルシートは個人情報が伏せられた経歴書
- 派遣会社が作成しているので作成することはない
- フォローが手厚い派遣会社に登録するとスキルシートの質も高い
- 充実したフォローを受けたい人はマイナビスタッフがおすすめ
スキルシートを使用する2つの目的・用途
初めて派遣に登録した方は、「スキルシート」という言葉に戸惑うかもしれません。
スキルシートを使用するシーンは、「派遣会社の社内選考でマッチングをするとき」と「顔合わせのときに経験を説明するとき」に活用します。
派遣会社の社内選考で使う
お仕事へエントリーすると社内選考に入りますが、その選考でスキルシートの作成・使用を行っています。
作成したスキルシートを使って、営業担当やコーディネーターが選考を行います。
顔合わせ(職場見学)で使う
選考が進み派遣先との「顔合わせ」に参加すると、顔合わせの中で自分の職務経歴について説明をします。
このときにスキルシートに書かれている内容をもとに、経験の説明を行うのです。
「職務経歴書」と「スキルシート」の2つの違い
職務経歴書・履歴書は、個人情報を含む面接に使用する書類です。
一方でスキルシートは、特定行為が禁止されている「派遣」において、職務経験をまとめた書類です。
スキルシートは個人を特定する情報NG
スキルシートでは個人情報の記載がないだけでなく、企業名も伏せられた状態で作成されます。
派遣の顔合わせは面接と異なり「特定行為(面接行為)」が禁止されています。
そのため、職務経歴書とは作成方法が大きく異なるのです。
特定行為とは?
特定行為とは「個人を特定する質問や職務経歴書の作成」のことです。
個人の特定と聞くと「住所などの個人情報」をイメージすると思いますが、職歴の情報も個人が特定される可能性があるのです。
そのため、スキルシートでは職務経歴に関しても簡略化した情報が記載されています。
スキルシートは抜粋した職務経歴を掲載
それぞれの職歴を簡略化してスキルシート作成をしますが、職歴は抜粋したもののみの記載でOKとなっています。
多くの場合は、8社以内の職歴をピックアップして作成されています。
スキルシートに書かれている3つの内容
このようにスキルシートの内容は3つに分かれています。
- 職務経歴の概要
- 資格
- OA経験
ではそれぞれの項目について見てみましょう。
内容①:職務経歴の概要
まず経験した業務について、会社ごとに分けて書かれています。
記載する職歴の数は、8社以内で抜粋して構成されることが多いです。
そして各項目は4つの情報で構成されます。
①業界
スキルシートでは「企業名」は伏せられており、企業の情報は業種のみが書かれます。
②部署名
名前のとおり「部署名」が記載されます。
情報が少ないスキルシートでは、部署名の記載をするかしないかで選考通過率も変わります。
ただし部署名が「東京営業部」のように地名が入る場合は、勤務地の特定に繋がるので「営業部」と省略されることがあります。
③年数
基本的には具体的な年月で記載されるのではなく、年数に簡略化されて書かれています。
勤務年月を書いてしまうと、年齢の特定につながってしまうため記載が避けられるのです。
たとえば、最も古い職歴は新卒入社した企業のことがほとんどなので、年齢が分かってしまいますね。
④業務内容
企業あるいは部署ごとに何を担当したのかを具体的に記載します。
派遣会社に登録している情報をもとに、営業やコーディネーターが作成するので、経験業務を漏れなく登録しておくことが必要ですね。
内容②:OAスキル
OAスキルを重視する求人が多いため、項目として用意されています。
派遣会社や作成する営業・コーディネーターによっては、経験レベルを「独学・スクール・実務」のように分けて記載することもあります。
内容③:資格やその他スキル
取得した資格は資格欄に一覧で記載されます。
ただしエントリーした仕事との関係性がないときには、記載が省略されることもあります。
資格取得の学習がアピールできる場合には、スキルシートへ資格の記載をするように派遣会社へ依頼しましょう。
ポイント
- 「職務経歴の概要」と「OAスキル」、「資格」が記載される
- 個人の特定可能性がある情報は省略される
スキルシートは誰がどのように作成するか
スキルシートは派遣会社が作成するため、求職者側(登録スタッフ)が作成することはありません。
職場見学の当日に同席する営業担当が用意をするため、スキルシート作成や書類の持参は不要です。
営業 or コーディネーターが作成
派遣会社によって作成担当が変わりますが、「営業担当」あるいは「コーディネーター」のいずれかが作成を行います。
エントリーした後にスキルシート作成がされるので、もし申し送りがある場合には、エントリーするときに伝えるようにしましょう。
マッチする職歴・長期就業の職歴をピックアップ
スキルシート作成は主に2点を意識しています。
- エントリー求人の仕事内容に近い経験の職歴
- 長期間の就業をしている職歴
やはり派遣の求人は、即戦力を募集していることが多いです。
そのため、エントリーした求人と同業務の経験をしていると、選考の通過率がグッと上がります。数ヶ月の期間限定の勤務であっても、スキルシートへ優先的に記載します。
また、長期間の就業歴があることもプラスに評価できます。
派遣会社の力不足もありますが、残念ながら数日・数ヶ月で契約終了となる方もいらっしゃいます。
そのため長期間のご活躍を期待が分かるように、就業期間の長い職歴も優先的にスキルシートへ記載しています。
スキルシート作成は派遣会社と相談するべき?
個人的には、スキルシートの内容を派遣会社へ依頼することはオススメしません。
求職者側では把握しづらい「企業側のニーズ」を汲み取ったスキルシート作成は、非常に難易度が高いです。
派遣会社に任せるのがオススメ
派遣会社の営業担当やコーディネーターは、クライアント(求人募集をしている企業)の本質的なニーズを把握しています。
クライアントが希望する人材を派遣できるように、求人募集と真剣に向き合っています。
また募集の条件によっては社外秘の情報もあるため、本当のマッチングポイントを把握しているのは派遣会社だけです。
派遣会社はポイントを意識したスキルシートを作成するプロなので、自分(求職者)の意見は極力控えた方が選考通過率も上がります。
どうしても記載NGの職歴のみ伝える
「意見は控えたほうが良い」と言っても、どうしてもスキルシートへの記載を避けたい職歴もあると思います。
記載NGの職歴がある場合は、エントリー時に「〇〇社の職歴はスキルシートに載せないでください」と伝えるようにしましょう。
スキルシート作成のために自分ができること
スキルシート作成は派遣会社に任せたほうが良いということをご紹介いたしました。
ただし自分ができることが全くないか、と言われればそうではありません。
ぜひ2つの実践してみてください。
職務経歴の見直し
派遣会社に登録している職務経歴を最新の内容にすることです。
また登録内容についても「より具体化」をして登録するのがオススメ。
たとえば、仕事で対応した件数や商材をきちんと登録するだけでもマッチングの精度が大きく変わります。
少しでも選考に通りやすくするために、自分の職歴のメンテナンスをしてみましょう。
OAスキルの見直し
またOAスキルも同様に、自分ができる新しい情報を登録しましょう。
経験内容に次いでOAスキルは社内選考のマッチングに重要です。
そのため、できるようになったことが1つでも増えたら、すぐに登録するようにしましょう。
まとめ:スキルシート作成はプロに任せよう
聞き慣れない「スキルシート」についてご説明いたしました。
- スキルシートとは「業界・年数・業務内容」で構成
- スキルシートはコーディネーターが作成している
- 社内選考や顔合わせでスキルシートを活用する
選考に欠かせず、自分が作成に関われないとモヤモヤするかもしれません。
ですが派遣会社に完全にお任せすることで、就業機会が得やすくなることも。
派遣の仕事探しの疑問が1つ解決できていたら幸いです。
それでは失礼いたします。