派遣スキル不足•能力不足は契約解除に？更新しない注意点とは

「仕事でミスが多くクビにならないか不安」そう思ったことはありませんか。

派遣で働くと契約期間があるので、更新されないのではないかと不安になりますよね。

ミスが多いとはいえ、クビになってしまったら休業補償などが支払われるかも気になると思います。

能力不足で契約終了・クビになってしまう可能性は残念ながらありますが、補償などの制度を正しく理解することで不利益は防ぐことができます。

ここでは、大手派遣会社で1000名以上の就業機会に携わっているコーディネーターなべけんが、能力不足でクビになってしまったときにすべきこと・クビにならないための対処法をご紹介いたします。

なべけん

能力不足による契約終了は違法ではない

能力不足による解雇（契約終了）は違法だと思っている方もいるかもしれませんが、違法にはなりません。

ただし「労働契約法」のルールに則った範囲でならという条件があります。

原則30日前の告知が必要

「明日から来なくていい」はNGです。原則、契約終了日の30日以上前に本人に伝えなければなりません。

ただし「原則」なので例外もあります。では能力不足で終了となってしまうのは、どのような流れになるのでしょうか。

初回契約で終了

基本的に初回契約は2ヶ月で結ぶので、契約終了日の30日前までに終了の告知がされる流れとなります。

なお、年単位の長期で働いたときには能力不足は適用されない終了理由です。

そのため能力不足の場合は、6ヶ月未満の契約終了の理由として適用される可能性があります。

即日終了の可能性もあり

能力不足と成績不良、勤務態度不良、適格性（必要な資格を備えていること）欠如に当てはまる場合には、「やむを得ない事由」として契約終了が認められてしまうのです。

◇労働契約法 第17 条

有期労働契約については、やむを得ない事由がある場合でなければ、契約期間が満了するまでの間において、解雇することはできません。

出典：労働契約法

突発的な終了時の給料もきちんと支払われる

たとえ能力不足で突発的になってしまっても、働いた分の給料はきちんと支払われます。

働いた分きちんと支給

突発的に能力不足で終了になったとしても、きちんと給料は支払われます。1日しか働いていなかったとしても、働いた分が給与となります。

不当な解雇のときは補償あり

契約期間が残っている場合には、補償が出る場合とそうでない場合があります。

能力不足ではなく解雇理由がないときは、契約終了日までの休業補償・休業手当が支払われます。この手当は派遣会社から支払われるので、派遣会社へ相談するようにしましょう。

◇労働基準法 第26条（休業手当）

休業手当会社側の都合により労働者を休業させた場合、休業させた所定労働日について、平均賃金の6割以上の手当(休業手当)を支払わなければなりません。

出典：労働基準法

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派遣でクビになる能力スキル不足の3つのパターンと対処法

ここでは能力不足に多い3つのパターンと、各パターンの対処法についてご紹介いたします。

パターン①：同じミスが多い

ミスのチェックや修正・注意する手間が発生してしまい、仕事の効率が悪くなってしまいます。

何度も同じミス

もちろん1,2回のミスで能力不足と判断されることはありません。ただし同じミスを何度もしてしまうと、印象が悪くなってしまいます。

重大なミス

ミスの回数が少なくても、チェック不足で多額の損害が出てしまった場合にも、能力不足と判断されてしまいます。

対処法：Wチェックの依頼

対応してすぐに第三者からチェックしてもらうのがベストです。

仕事をしてチェックしてもらうまでの間が長いと、なぜ間違えたかなどが分からなくなってしまいます。そのため、対応後すぐに社員へ確認してもらうようにしましょう。

パターン②：対応するスピードが遅い

ではミスを減らすために、チェックに時間をかけていいかというと必ずしもそうではありません。

勤務時間で求められた業務をこなさなければならないので、スピードも大切です。丁寧な対応は必要ですが、対応するボリュームが少ないと能力不足と判断されてしまいます。

対処法：チェックのルールを決める

すべて型化してしまえば、自分が対応するときラクになりますよね。

また後輩や同業務者ができたときにも、教育の手間を省くことができます。そうすると能力不足の解消ができるだけでなく、就業時の評価が高くなり時給UPに繋がるかもしれません。

パターン③：知識・経験の不足

いざ就業スタートすると、「仕事のやり方」や「対応する件数」などでスキル・経験が足りず能力不足と捉えられてしまうこともあります。

対処法：メモを徹底する

相当高い知識を求めている場合以外は、学習の伸びしろをアピールできれば解決できることが多いです。

知識がないにもかかわらず、「メモを取らない」や「一度言ったことをすぐ忘れる」となると、成長の期待をすることはできません。

派遣でスキル不足で更新しない･クビのときにする3つのこと

契約終了になったら、次のお仕事を紹介してもらえるよう、すぐに行動に移しましょう。

営業・コーディネーターへ紹介の依頼

やはり年単位の長期間就業した方が社内選考で優遇されてしまします。

そのため、仕事探しがスムーズに進まない可能性もあるので、1日でも早く仕事探しを始めましょう。

営業担当に連絡

直近で担当していた営業担当は、どのような仕事・職場が合うか把握しています。

そのため担当の取引先クライアントなどがあれば、仕事を紹介してもらうようにしましょう。

コーディネーターへ連絡

営業担当からの紹介だけでは、社内選考が進まない可能性もあります。

コーディネーターへも仕事を紹介してもらえるよう連絡をしましょう。

複数の派遣会社へ登録

派遣スタッフが登録している派遣会社の数は平均3社と言われています。

登録の手間はかかるものの、複数の派遣会社へ登録すると紹介のチャンスが一気に広がりますよね。

もし登録している会社が1,2社の場合は、併せて別の会社へ登録がおすすめです。

不当なクビの場合は法対応をチェック

ご紹介したとおり能力不足によるクビも状況によっては違法になるケースもあります。

その場合は、仕事を探しつつ休業補償などの制度を確認し派遣会社と相談するようにしましょう。

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なべけん

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スキル不足による派遣更新しない･クビを避けるポイントまとめ

あらためてご紹介したポイントを確認しましょう。