派遣会社が契約途中で辞めさせてくれない!5つの解決策とは

こんな方におすすめ

  • 今の派遣先から抜け出したい
  • 派遣会社に相談しても辞められない
  • バックレして辞めるデメリットが知りたい

たしかに、営業担当によっては辞めさせてくれず、やりたくない仕事を続けざるを得ないこともありますよね。

契約途中で辞めたい人は、適切な相談先へ連絡したり、内容証明郵便を送ったりすることで退職トラブルを防ぐことができます。

派遣会社の営業は自分の営業成績を気にしているため、辞めたいと言っても辞めさせてくれないことが多いです。

営業担当との連絡を繰り返すよりも別の方法を実践することがおすすめですよ。

派遣会社が契約途中で辞めさせてくれないときの対処法を、元大手人材会社コーディネーターキャリアコンサルタントなべけんが解説します
なべけん
なべけん

今すぐに辞めたい人は退職代行がおすすめです。

費用はかかるものの有休消化の交渉をしてくれるため、むしろ早期にやめて収入をえるチャンスもあります。

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【派遣会社が契約途中で辞めさせてくれない】対処法

派遣契約途中で辞める方法

  • ウソの理由で辞める
  • 派遣会社に相談する
  • 労働基準監督署に相談する
  • 内容証明郵便を送る
  • 退職代行を使う

ウソの理由で辞める

すぐにやめたいがために、ウソをついてやめようと考えている人もいるかと思います。

とはいえ、上司が原因などのときは本音は言えないこともありますよね。

本来、ウソをつくことはおすすめできませんが、場合によってはウソをついた方がいいケースもあります。

正直に話しにくい原因や、話すとトラブルになるような原因なら言わないほうが良いですよ

たとえば、「ステップアップしたい」「やりたいことがある」などの前抜きな理由にしましょう。

「体調不良」や「身内の不幸」などは後でバレる可能性があります。

ウソをついてやめたことがわかれば、信用を失うこともあるので注意してくださいね。

派遣会社に相談する

営業担当が営業成績が悪くなることを避けるために、退職の申し出を無視していることも少なくありません。

何度も連絡して退職の意思を伝えても応じてくれないときは、営業担当ではなく派遣会社に連絡することをおすすめします。

派遣会社へ直接相談する手段としては、派遣会社の相談窓口や派遣会社が外部に委託している相談機関を利用する方法があります。

派遣会社へ相談すればやめられることもありますよ。

労働基準監督署に相談する

ハラスメントやサービス残業などが理由であれば、労基署に相談することも有効です。

労働基準監督署に勤務先の労働基準法違反の行為を通報すると、企業に指導勧告や立ち入り調査を行います。

電話やメールでの相談も受け付けているので、匿名でも通報できます。

しかし、実際に労働基準監督署に足を運んで面談で相談したほうが詳しく聞いてもらうことができるため、動いてもらえやすくなりますよ。

労基署以外にも相談できる窓口は以下のところで相談ができます。

内容証明郵便を送る

退職届を書いても受け取ってもらえないことや、そもそも話を聞いてくれないときは、内容証明郵便に配達証明をつけて送りましょう。

内容証明郵便は、誰が誰に対してどのような内容の手紙をいつ送ったかの記録が残り、配達証明はいつ届いたかが郵便局に記録される郵便サービスです。

内容証明に配達証明をつけた郵便物の場合、計1,279円がかかります。

手数料は必要ですが、相手が受け取った日にちを公的に証明できますよ。

内容証明は「退職することは聞いていない」と言われることを防ぐことが可能です。

退職代行を使う

退職代行とは、自分の代わりに退職の手続きを進めてもらうサービスです。

派遣会社や派遣先への出社や、担当者と顔を合わせることなく退職できる特徴があります。

退職する際に、残業代の支払いや有給休暇を使えるように交渉することがありますが、代行業者には弁護士がいるため全てを任せることができます。

退職代行は申し込みから退職までを電話やLINEのみで完結できるサービスです。

24時間受付している業者がほとんどなので、退職を思い立ったらすぐにやめることができ、早ければ翌日にも退職することが可能です。

費用はかかりますが、どうしてもやめさせてくれないときは退職代行がおすすめですよ。

退職代行について詳しく知りたい人は【派遣社員が退職代行を使う注意点】をチェックしましましょう。

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【派遣会社が契約途中で辞めさせてくれない】すぐ辞められる理由5選

やむをえない5つの理由

  • 聞いていた仕事内容とは違う
  • ハラスメントを受けている
  • 病気などの体調不良
  • 親の介護など家庭の事情
  • 遠方への引越し

聞いていた仕事内容とは違う

はじめの契約と違う仕事内容になっているときは契約違反です。

働いているうちに、だんだん契約にはない仕事をさせられるようになることも少なくありません。

経理事務として入社し、最初は仕分けがメインだったけど「決算のアシスタント」を担当するようになったなどですね。

労働条件が契約当初と異なるのはやむを得ない理由になります。

おかしいと思ったら契約書を確認しましょう。

ハラスメントを受けている

職場でのハラスメントが原因で、退職したいと考えている方もいるのではないでしょうか。

ハラスメントが理由のときは、自分が受けている行為がこのようなハラスメントにあたるかを検証する必要があります。

  • 怒られた時に叩かれるなどの身体的攻撃
  • 悪口を言われるなどの精神的攻撃
  • 仲間外れにするなどの、人間関係からの切り離し
  • 力量を考慮せず過大な要求をする、仕事を与えてもらえない
  • 個人的なことを聞かれるなどのプライバシー侵害

ハラスメントを受けていることが証明できれば、やむを得ない理由に該当します。

病気などの体調不良

病気で就業不可能となったときも、やむを得ない理由になります。

特に、うつ病や適応障害などの精神疾患などは、すぐにやめられる可能性が高いです。

ただし、途中で退職が認められるのは「病気が原因で業務に耐えられないとき」なので、医師の診断書を求められます。

業務に耐えられないと感じたときは、早めに営業担当に相談しましょう。

親の介護など家庭の事情

自分しか介護をする人がいなければ、無理に働かされることはありません。

介護をしながら外に出て働くことは肉体的にも負担が大きくなります。

派遣先の会社によっては、「介護状況に合わせて時間の短縮や勤務日数の変更」など柔軟に対応してくれる可能性があるため、まずは相談することが大切です。

家族介護の証明書の提出が求められることもあり、急を要しないときは退職日を調整される可能性があります。

遠方への引越し

家族の転勤などで遠方に引っ越して、通勤が困難になったときはやむを得ない理由になります。

家族の転勤は本人が決められるものでもない上に、現実的に通勤が不可能な場所なら仕方ない事情ですよね。

ただし、通勤県内への引越しはやむを得ない理由として認められない可能性があります。

単なる引越しではダメだということには注意が必要です。

他にも、すぐに辞められる条件がいくつかありますよ。

【派遣会社が契約途中で辞めさせてくれない】辞められない理由5選

5つの理由

  • 後任がいない
  • 人材を確保するため
  • 派遣会社の利益が少なくなる
  • 派遣先からの信用が悪くなる
  • 営業ノルマがある

後任がいない

あなたがやめれば、派遣先に後任を紹介しなければなりません。

しかし、すぐに見つからないことも多く、見つかっても教育が必要になります。

そのため、すでに働いている派遣スタッフを留めさせようと考えているケースも少なくありません。

なかなかやめさせてくれないときは、後任の準備ができていない可能性があります。

人材を確保するため

派遣会社にとっては登録スタッフがたくさんいなければ、事業を継続することができません。

登録者数や派遣実績は、派遣先を新規獲得する営業においても重要です。

あなたが働いていることで「この企業でも当社のスタッフが活躍しています」と営業アピールができます。

もし、あなたがやめればアピールできなくなり、派遣会社にとってマイナスなので引き留めにあってしまうのです。

派遣会社の利益が少なくなる

派遣会社は、派遣先企業に派遣スタッフを労働力として提供する契約をしています。

もし、あなたがやめれば契約違反となり、最悪の場合は契約を打ち切られることもあるのです。

そうなれば、派遣会社は収益が入ってこなくなるため、利益が少なくなりますよね。

あなたにやめられたら、会社の評価も下がり利益もなくなります。

派遣先からの信用が悪くなる

派遣しているスタッフが途中で辞めれば、派遣先企業からの評価は落ちて信用を失い、他の派遣会社に乗り換える可能性もあります。

あなたにやめられることで、「派遣先から信頼を失うリスク」や「売上がなくなること」を派遣会社は重要視しているのです。

あなたにやめられることは、派遣会社にとってとても痛手です。

営業ノルマがある

派遣会社の営業担当者には、ノルマや営業目標を与えられていることがほとんどです。

あなたがやめることで、担当営業はノルマを達成できなくなる可能性があります。

そのため、必死で引き止める営業担当者も少なくありません。

営業担当にとって、あなたはノルマ達成のための大切な人材なので、そう簡単に手放したくないと思っています。

【派遣会社が契約途中で辞めさせてくれない】退職前すべき3選

やっておくべきこと

  • 転職活動を同時進行で進める
  • やめた後の生活設計を考える
  • 別の派遣会社に登録しておく

転職活動を同時進行で進める

やめた後できるだけ早く仕事につけるように、並行して転職活動をしておくことが大切です。

すぐに新しい仕事が決まればいいですが、なかなか決まらなければ生活面で不安になり、焦ってしまうことになります。

焦って、適当に次の会社を決めてしまうと、結局またやめてしまうことになりかねません。

次の仕事探しは、やめる前から同時進行で進めることをおすすめします。

やめた後の生活設計を考える

派遣を契約の途中でやめること自体に問題はありません。

ただし、今後の生活設計は考えておく必要があります。

失業保険があっても、もらえる期間が決まっているので、ずっと生活できるわけではありませんよ。

例えば格安スマホに変えるなどの節約で、できるだけ出費を抑えることも必要です。

毎月の生活費などを計算し、どれくらいまでなら耐えられるかは計算しておきましょう。

別の派遣会社に登録しておく

派遣を途中でやめると派遣会社との関係が悪くなり、仕事を紹介してもらえなくなることも少なくありません。

派遣会社によって紹介できる案件も違うので、複数の派遣会社に登録しておけば、その分仕事が見つかる可能性が高まります。

今の派遣会社を利用できなくなってしまったときに備えて、新しい派遣会社に登録しておきましょう。

【派遣会社が契約途中で辞めさせてくれない】注意点

注意ポイント

  • 派遣先でなく派遣会社に相談する
  • 備品は返却する
  • 私物はあらかじめ回収しておく
  • 給与はもらえる
  • 損害賠償はされない

派遣先でなく派遣会社に相談する

やめたいと思ったら、まずは派遣会社に伝えましょう。

あなたが雇用契約を結んでいるのは派遣会社なので、最初に相談する相手は直接派遣会社の営業担当です。

派遣先に先に話してしまいトラブルになると、スムーズにやめられなくなる可能性があります。

事前に「相談したいことがあります」と伝えておくと、話がしやすくなりますよ。

どうしても営業担当と話すことが気まずければ、メールなどで相談してもかまいません。

備品は返却する

派遣先から入館証や制服などを貸与されている人もいますよね。

貸与されている備品は必ず返却しましょう。

返却しないことで、損害賠償を請求される可能性もゼロではありません。

入館証をセキュリティシステムに組み込んでいるような会社の場合、システムを入れ替えないといけなくなり、負担を求められる可能性もあります。

派遣先に返却するのがむずかしければ、派遣会社に返却しましょう。

私物はあらかじめ回収しておく

派遣先に私物を置いたままにしておくと、まちがって処分される可能性もあります。

万が一、回収を忘れたときは、派遣会社の営業担当に回収してもらうか、退職後に着払いで送ってもらいましょう。

できれば退職日までに私物は持ち帰っておくことをおすすめします。

給与はもらえる

途中でやめると「給与がもらえないんじゃないか」と心配している人もいるのではないでしょうか。

たとえ契約途中にやめても、勤務した分の給与は認められますよ。

「賃金は通貨で直接労働者にその全額を支払わなければならない」と労働基準法第24条で決められています。

仮に働いた日数が1日だけだとしても、会社は働いた分の給与を支払わなければなりません。

損害賠償はされない

契約途中でやめたら、損害賠償を請求されると思っている人もいますが、損害賠償を請求されることはないので安心してくださいね。

労働基準法第16条で「使用者は、労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない」と決められています。

契約の時点で「途中でやめたら損害賠償を請求する」という契約は禁止されているということです。

ただし、勝手に備品を持ち出すことや、退職後にSNSで悪口を書き込んで名誉を傷つけられたという理由で損害賠償を求められることはあります。

やめるからといって、悪口を書き込むのはやめましょう。

派遣の契約途中で辞めるときにやってはいけないこと

やってはいけないこと

  • 先に同僚などに辞めることを話す
  • 派遣先に退職願を出す
  • バックれる

先に同僚などに辞めることを話す

派遣会社にやめる意思を伝えるまでは、派遣先の人に話すことはやめましょう。

順序を間違えると、派遣会社からの信頼がなくなる可能性があります。

信頼がなくなれば、次の仕事探しにも影響を与えかねません。

引き継ぎなどは、必ず派遣会社の確認をとってから行うようにしてください。

派遣先に退職願を出す

退職の意思を伝えるのは派遣先ではないので注意しましょう。

あなたが働いているのは派遣先ですが、 雇用契約を結んでいるのは派遣会社です。

派遣先も契約している派遣会社から正式連絡を受けなければ、勝手に引継ぎはできません。

派遣先をやめたいときは、まず雇い主である派遣会社に伝えるのが正しい手順です。

バックれる

派遣会社はたくさんあるし、他のところで働けば良いと思うかもしれません。

しかし、どんなに会社が嫌でも無断欠勤やバックレてしまうと良いことはありません。

退職の意思を伝えないままいなくなっても、雇用関係は続いており、正式な退職とみなされない可能性があります。

退職時にもらえる離職票がもらえない可能性や、雇用保険が二重加入になり次の職場で加入できないなどの問題が発生します。

バックレたままスムーズに転職できるほど甘くはありません。

【派遣会社が契約途中で辞めさせてくれない】まとめ

まとめ

  • ウソの理由で辞める
  • 派遣会社に相談する
  • 労働基準監督署に相談する
  • 内容証明郵便を送る
  • 退職代行を使う