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派遣の職場見学・顔合わせの質問10選と回答・逆質問10選

こんな方におすすめ

  • 派遣の職場見学で何が聞かれるか知りたい
  • 顔合わせの質問に答えられなかったらどうしよう
  • 質問例があったら参考にしたい

「職場見学でうまく答えられなかったらどうしよう」このように不安を感じたことはありませんか?

派遣では職務経歴書がないため、顔合わせで経験をうまく伝えられるか不安になりますよね。

中には、同席した派遣会社の営業からサポートが受けられなかった人もいるかもしれません。

もちろん派遣先によって質問は変わりますが、ポイントをしっかり抑えればうまく受け答えができ内定に近づくことができます。

大手派遣会社で1000名以上の就業機会に携わっているコーディネーターなべけんが、職場見学で質問に答えるときのポイントや質問例を解説いたします。

この記事で分かること

  • マイナス発言は避けてポジティブに回答しよう
  • 職場見学の質問は営業が把握しているので打ち合わせで確認しよう

職場見学・顔合わせを成功させるための3つのポイント

顔合わせの質問回答や逆質問を通じてアピールすることも大切ですが、自分が職場に就職するか確認すべきですよね。

そのため、まず成功させるための3つのポイントを紹介しますね。

職場見学・顔合わせ成功ポイント

  • 派遣先企業の雰囲気を確認する
  • スキルや業務能力を説明できるように
  • 派遣会社の担当者と意思疎通を図る

派遣先企業の雰囲気を確認する

職場見学に参加すると緊張してしまいますよね。

ですが、これから長い時間を過ごす可能性がある職場なので、きちんと雰囲気を確認することが大切ですよ。

上司や仕事でかかわる人、職場の雰囲気は必ず確認しましょう。

スキルや業務能力を説明できるように

あくまでも職場の見学や業務確認なので派遣先からの説明がメインです。

ですが見学・確認の一環で、今までの経験やスキルを説明する機会もあります。

これらを聞かれたときに詳しく説明できるよう、自己分析をきちんとしましょう。

職場見学への参加は採用ではない!

顔合わせ・職場見学は社内選考中におこなわれています。

そのため、参加後に選考落ちとなってしまう可能性も十分あります。

すると職場見学に参加するときは合格率も気になりますよね。

顔合わせで落ちる確率が気になる人はこちらもチェックしましょう。

派遣の職場見学で落ちる確率は40%?不採用を避ける対策とは

派遣 職場見学 落ちる 確率
派遣の職場見学で落ちる確率60%?顔合わせはほぼ採用の実態

派遣会社の担当者と意思疎通を図る

職場見学は派遣会社の営業担当が同席しますし、就業スタートすると担当者とのコミュニケーションが多くなります。

そのため、担当者と詳しく話すことが大切です。

わからないことがあれば細かく確認しておくことが重要ですよ。

顔合わせでよく聞かれる質問10選と回答例

本来は派遣の面接行為は禁止されているので、顔合わせでの個人情報について質問はNGです。

個人情報について聞かれるときは、営業担当がストップをかけています。

顔合わせのよく聞かれる質問

  • 「自己紹介をお願いいたします」
  • 「今まで働いた業界・職種や業務内容について教えてください」
  • 「直近の退職理由について差し支えなければ教えてください」
  • 「PCの使用経験について教えてください」
  • 「残業の対応はできますでしょうか?」
  • 「電話対応がありますが大丈夫ですか?」
  • 「業務内容について不安はありませんか?」
  • 「長期間勤務することはできますか?」
  • 「定期的な遅刻や早退などの都合はありますか?」
  • 「弊社に興味を持っていただいた理由は何ですか?」

質問①「自己紹介をお願いいたします」

「自己紹介をお願いします」と質問されないこともあるのですが、はじめは自分自身を紹介しましょう。

「〇〇と申します、本日はよろしくお願いいたします」と伝えれば問題ないですよ。

もし、詳しく説明をした方が良さそうでしたら、今まで経験したことの概要をお伝えしてもOKです。

質問②「今まで働いた業界・職種や業務内容について教えてください」

職歴についてはマッチングに関わる部分なので、聞かれることに答えるようにしましょう。

スキルシートに沿って今までの経験を説明していきます。

スキルシートに沿って自分の経験について、企業の担当者に向けて説明をします。

「何について話すか」や「どのように話すか」は職場見学の前に、営業担当との打ち合わせがあるため事前に確認をしましょう。

スキルシートとは

派遣の職場見学は職務経歴書ではなく、派遣会社が作成するスキルシートを使って経験の説明をします。

登録されている職務経歴から抜粋して、8社以内で構成されることが多いです。

スキルシートでは企業名が伏せられており、業種で記載されています。

また就業期間についても伏せられていることが多く、「◯年✗ヶ月」のように表現されます。

就業先の企業と働いた期間が分かると個人の特定をすること(特定行為)ができ、派遣の職場見学では禁止されているのです。

打ち合わせ通りに話そう!

営業担当との事前の打ち合わせ通りに説明をしましょう。

営業担当は、募集の背景・求められるスキルを熟知しています。

その知識・経験をもとに打ち合わせを行っているため、安心して職場見学に望みましょう。

質問③「直近の退職理由について差し支えなければ教えてください」

企業は「短期間で辞められては困る」と思っています。

そのため退職理由を聞くことで、「長期就業してくれそうか」を判断されます。

これも営業担当との打ち合わせで確認した通りに伝えるようにしましょう。

伝え方によってはマイナス印象になってしまうこともあります。

どのように伝えるか悩むときは、営業担当に相談するようにしましょう。

質問④「PCの使用経験について教えてください」

事務職ではタイピングの速さやエクセルスキルが必要になります。

そのため、PCの使用した経験と使用できるレベルについて回答をしましょう。

質問⑤「残業の対応はできますでしょうか?」

事前に派遣会社から説明されますが、あらためて派遣先からも残業の対応について聞かれます。

中には、残業が実質ゼロであっても「残業対応はできますか」と聞かれることもあります。

このときに「全くできません」と答えてしまうと、マイナス印象になってしまうので注意が必要です。

好印象を持ってもらうためには「少なめと聞いていますが、緊急時には1時間程度であれば対応可能です」などと答えましょう。

もちろん対応時間に制限がないときには「月間◯時間程度であれば問題なく対応できます」と回答すれば問題ないですよ。

質問⑥「電話対応がありますが大丈夫ですか?」

電話対応に苦手意識がある人が多く、職場見学では電話の対応をすることに抵抗感がないか聞かれることが多いです。

対応することに抵抗がない人は「特に抵抗はありません」と回答しましょう。

もし抵抗がある人は、残業の回答と同じように「対応件数が少ないと聞いていますが過度な抵抗はありません」や「対応経験は少ないですが、学んで対応します」と回答することがおすすめです。

質問⑦「業務内容について不安はありませんか?」

派遣先企業から仕事内容について説明をされた後に質問されることが多いです。

この質問は「スキル的に不安がないか」を確認するためにされています。

もし経験がない業務内容があるときには「〇〇の仕事は経験がないですが、興味ある仕事なので挑戦したいと思っています」などと回答しましょう。

説明された仕事に不安を感じるときには、

「〇〇の仕事は興味がありますが、まだ経験はありません。教えていただけるフォロー体制は整っているのでしょうか」

などと質問をするようにしましょう。

質問⑧「長期間勤務することはできますか?」

長期のお仕事にエントリーしたときには、長期間はたらけるかは必ず聞かれます。

やはり、企業としては人を採用するために時間がかかりますし、教育するのにも時間がかかりますよね。

そのため、長期間はたらけるかどうかは聞かれることがほとんどです。

特に問題ないときには「短期で契約終了するような事情はございませんので、長期間はたらきたいと思っています」と回答しましょう。

質問⑨「定期的な遅刻や早退などの都合はありますか?」

週5日・フルタイムの仕事へエントリーしたときには、仕事の内容がある程度あるため仕事をこなせるか聞かれることが多いです。

そのため、定期的な遅刻や早退があるとマイナス評価になってしまう可能性もあります。

また企業の質問の背景としては「小さい子どもがいるか」や「介護があるか」を知りたいという意図もあります。

この意図の質問へ答えるために、遅刻・早退があるならば頻度と理由を答えて、そうでないときには「お迎えや介護はありません」と回答しましょう。

質問⑩「弊社に興味を持っていただいた理由は何ですか?」

いわゆる志望動機ですね。

やはり他の企業にも当てはまる回答内容だとマイナス評価になってしまします。

そのため、企業に熱意をアピールしつつ、企業へ貢献できることを回答するようにしましょう。

詳しい答え方のポイントは次に詳しく紹介します。

職場見学の志望動機の答え方のポイント

志望動機の回答次第で「仕事のやる気」や「熱意」がアピールできるので、きちんと考えて回答しましょう。

志望動機のポイント

  • その企業に当てはまる理由
  • 自分のキャリアを当てはめて答える

その企業に当てはまる理由

条件ではなく企業や業務に対する動機を探しましょう。

たとえば「リモートワークができるから」という志望動機だと、どの企業でも当てはまってしまいます。

そうならないために、企業の情報を調べたり聞いたりして答えましょう。

家庭に理解ある環境と聞き、安心して働けると思ったから

自分のキャリアを当てはめて答える

エントリーした仕事の業界や内容、期間などの条件を自分のキャリアビジョンに照らして答えられるとベストですね。

担当者から好印象の回答はこのようなものが挙げられます。

  • 「Web制作に挑戦したくて勉強しているけど、未経験でできる求人が少なかったのでチャレンジしたくエントリーしました」
  • 「資格の勉強をしており4月からは正社員で仕事を探したいので、期間限定の求人にエントリーいたしました」 など

顔合わせの逆質問で使える質問例10選

企業に対する質問をする時間が設けられています。

事前に質問を準備し、できる限り質問をするようにしましょう。

質問がないと「会社に対して興味がない」と判断されてしまいかねません。

質問が思い浮かばない方は、営業との打ち合わせで確認しておくとスムーズに質問ができます。

逆質問の例10選

  • 「入社までに身につけておくべきことがあれば教えてください」
  • 「使用するソフト・ツールを教えていただけますでしょうか」
  • 「研修期間や研修方法について教えてください」
  • 「1日の仕事の流れを教えていただけますか」
  • 「社内でどのような方が活躍していますか」
  • 「派遣社員に期待していることや求めていることを教えてください」
  • 「職場はどのような雰囲気でしょうか」
  • 「部署間でコミュニケーションをとる機会はありますか」
  • 「前任の方からの引き継ぎはありますか」

顔合わせ・業務確認で逆質問がある4つの理由

逆質問がある理由

  • 仕事への熱意・適性を把握する
  • 求職者の人柄を知るため
  • ミスマッチを防ぐため
  • 早期離職を防ぐため

仕事への熱意・適性を把握する

逆質問は仕事への熱意を確かめることができます。

たとえば「〇〇の経験が少ないのですが大丈夫でしょうか?」などと質問をすると、熱意が感じられなくなってしまいますよね。

このような質問をする人には仕事がお願いできないと判断されてしまう可能性が高いです。

見極めることが逆質問を設けている理由のひとつですね。

求職者の人柄を知るため

「どのようなことが気にある人なのか」を通じて人柄を知ることも逆質問を実施する背景です。

もちろん自分を偽る必要はありませんが、マイナス印象を与えないために気をつけることは必要ですね。

ミスマッチを防ぐため

ここまでに紹介した2つの理由は企業目線でした。

もちろん求職者目線でも逆質問を有効活用するために設けられています。

説明をされても理解しづらいことや、不安に感じることもありますよね。

そのようなときには質問を通じて、ミスマッチをなくすことができますよ。

職場見学や業務確認は自分が職場を判断する場であることもきちんと意識しましょう。

早期離職を防ぐため

わからないことがある状態で就業スタートすると、入社前後でギャップが生まれてしまい早期離職にもつながってしまいます。

あらかじめギャップを埋めるためにも逆質問は重要ですよ。

そのため、長期間を安心して働くためには逆質問が重要であるということをあらためて意識しましょう。

派遣の顔合わせで逆質問された時の対策

逆質問されたときの対策

  • できる限り逆質問をする
  • 好印象を与える質問をする
  • 会社概要などHPを見ればわかる質問を避ける
  • 派遣会社に聞くべきことは聞かない
  • 逆質問をメモしておく
  • 好印象な逆質問の締め方をする

できる限り逆質問をする

逆質問をすると、仕事をすることに対して前向きな姿勢をアピールできます。

そのため、できる限り逆質問はするようにしましょう。

ただし、無理に質問をしてしまうと、かえってマイナス印象になってしまうこともあります。

何も思いつかないときには質問する必要はありませんが、できるだけ事前に質問を考えて聞くようにしましょう。

好印象を与える質問をする

逆質問は自分が知りたいことを知れるだけでなく、熱意をアピールすることもできます。

そのため、実際に働くことを前提とした質問をすると好印象を与えられますよ。

会社概要などHPを見ればわかる質問を避ける

職場見学は業務の合間を縫って派遣先の担当者が対応してくれています。

そのため、調べてもわかる質問で時間をかけてしまうとマイナス印象になってしまうので注意してくださいね。

派遣会社に聞くべきことは聞かない

質問の内容によっては、派遣先ではなく派遣会社にすべきこともあります。

たとえばこのような内容がそれに当たります。

  • 時給や休みについて
  • いずれ正社員になれるかどうか など

このような質問をしてしまわないように、派遣会社との打ち合わせのタイミングでどのような逆質問をするか考えておくと良いですね。

逆質問をメモしておく

逆質問を考えていても、いざ顔合わせ・職場見学になると質問を忘れてしまうこともありますよね。

そのようにならないために、あらかじめメモ帳に記載しておくことがおすすめですよ。

職場見学では質問をとるためにメモ帳を出して参加するため、質問をメモ帳を見ても特に違和感はないので安心してください。

好印象な逆質問の締め方をする

質問を終えるときの印象は職場見学全体の印象を大きく左右します。

そのため、好印象な締めをすることは大切ですよ。

「聞きたいことは全てお聞きしたので、特に質問はありません」

このように不安な点や不明点はすべて解消できましたということを伝えるようにしましょう。

職場見学・顔合わせの質問回答と質問例・逆質問まとめ

あらためてご紹介したポイントを確認しましょう。

まとめ

  • 職歴は自分がいいたいことではなく、企業が求めていることを答える
  • 志望動機はその企業・お仕事・条件にだけ当てはまるもので答える
  • 逆質問は自分が選ぶ立場だと思って質問する
  • この記事を書いた人
なべけん

なべけん

【キャリアコンサルタント】新卒でスタッフサービスへ入社し、人材コーディネーターを担当。1,231名以上の就業機会を創出し、就業決定数・生産性ユニット年間MVPを受賞。現在はフリーランス独立し、112名以上のキャリア支援実績あり。【資格】国家資格キャリアコンサルタント(登録番号19005362)

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